胸焼け・半夏瀉心湯 漢方勉強会
今日はいつもネット上でアドバイスをいただき
お世話になっている大阪の先生の勉強会に参加させていただきました。
「赤本で学ぶ漢方医学」胸焼け・半夏瀉心湯
という勉強会でした。
胸焼けは、胃食道逆流症(逆流性食道炎)GERD
という病気だそうです。
内視鏡で確認して粘膜に炎症あるものをGERD
炎症が無いものをNERDと呼ぶそうです。
症状は、胸焼け、胸のムカムカ、すっぱいものが胃から上がってくる感じがする、胸のしみる感じ、胸にピンポン玉がある感じがする。
慢性的な咳、吐血などがあるそうです。
一般的な病院ではイさんの分泌を抑える薬で対応するようです。
この症状を東洋医学的に診るとどう捉えるべきか
教えて下さいました。
胃の働きは、胃気降濁と言って
常に下降性に働きます。
脾の働きは、脾気昇清と言って
栄養である脾気を肝に上げて送る。
胸がつかえる、胃から逆流するという事は
胃の胃気降濁の働きが落ちている事になります。
胃の入り口には噴門という食物を胃から食道へ逆流させないための場所があるのですが、ここがうまく閉まらないのは、腎の機能不調。
また体にとって良くないものを排出する働きが肺にあるのですが、
その機能の以上も考えられます。
このような臓腑の働きを考えた上で
胸焼け、胃食道逆流性の病態を漢方医学的に理解すると
気虚→胃気低下
気虚→脾気低下
胃気上逆
といった事が考えられます。
これらの事を考慮して虚実を診ながら
証を決定して使用する薬を決めます。
生姜瀉心湯
甘草瀉心湯
これらの薬から下痢があるか、ストレスがあるかなどを考慮して
患者さんの体の状態、虚実をみてどれにするのか
決めます。
それぞれの薬の成分、効能や患者さんの症状をみて
どのように選ぶのからも教えていただきました。
漢方医学について学んだのは始めてでいたが、
東洋医学的にみた体のしくみ
機能は、私が学んできた事に通じるので
観桜医学を通してより良い鍼灸あん摩の治療が出来るようになると
思います。
今後も漢方について学んで行きたいです。