松本市の鍼灸マッサージ お城のにし治療院

慢性痛 肩こり 腰痛 膝痛 うつ 不眠 頭痛 首肩痛 体を不調を東洋医学のはり、灸、あん摩で良くしましょう。

コロナに対して中国の医師がしたお灸について

西洋医学的な感染予防や処置を最優先で行った上で

東洋医学を併用しているようです。

 

東洋医学を併用した場合の方が治療の成績が

高くなっているようで、ほとんどの方に対して

中国では漢方薬鍼灸などを使って治療されたようです。

 

このコロナに対する治療のガイドライン

鍼灸の治療について書きます。

 

鍼灸治療の方法については、症状に応じて

3段階で治療法が別れて書かれています。

 

.医学観察期の鍼灸介入(疑い例)

.臨床治療期の鍼灸介入(確定例)

.回復期の鍼灸介入

 

このうち

.医学観察期の鍼灸介入(疑い例)については、

感染前の予防にも良いのではないかと

私は思います。

そこで、この部分のみ転載して、自分でも出来るように

解説してみます。

 

以下中国鍼灸学会の「COVID-19のための鍼灸介入ガイドライン(第2版)」

から抜粋しました。

全文はこちらのリンクをお読み下さい。

https://note.com/idononippon/n/n76e765af6a41

 

.医学観察期の鍼灸介入(疑い例)

【目的】

正気および肺と脾の機能を刺激し、疫病の邪気を打ちのめして分離し、取り除き、臓器の邪気に対する抵抗力を増強する。

【主穴】

(1) 風門(BL12)、肺兪(BL13)、脾兪(BL20)

(2) 合谷(LI4)、曲池(LI11)、尺沢(LU5)、魚際(LU10)

(3) 気海(CV6)、足三里(ST36)、三陰交(SP6)

 治療ごとに、各群の中から12穴を選択する。

 

 

ここからは、私の文章です。

症状にあわせて上記の経穴の中から

最適な経穴を選び、はり、お灸、指圧、マッサージ等を

行います。

 

有名な経穴、つぼが並んでいます。

普段からこれらのツボを使うことで

免疫力を上げて体の調子を良くすると言われている経穴 ツボですね。

 

自分でお灸をする場合、

背中やお腹、首へお灸をするのは難しいので

手や足の自分で出来るツボを選びます。

合谷(LI4)、曲池(LI11)、尺沢(LU5)、魚際(LU10)

足三里(ST36)、三陰交(SP6)

この6個のツボは、自分でも出来ると思います。

 

日本でも昔から有名な定番のツボですね。

 

このツボにせんねん灸などの台座灸と言われる

お灸をすれば良いと思います。

 

お灸が無ければ指で押したり、揉むのも良いと思います。

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合谷

合谷にお灸をしています。

 

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合谷

合谷は、昔の位置と現在では位置が違います。

上の図は昔の位置です。

昔の位置は人差し指と親指の合わさる所、根本がぶつかるところです。新しい位置はその位置よりも少し人差し指の指先側です。

人差し指の骨の上になります。

自分で押してみて反応がある点で良いと思います。

普段から、風邪の頭痛や、咽喉部の腫れや痛みを始め

目や腕の痛み肩こりと重要なつぼです。

お灸が無ければ

指で何度も押したりして揉んでも良いと思います。

お灸はカマヤミニ・スモークレスという

一般の薬局では売っていないものですが、

手に入りやすいせんねん灸でOKです。

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三陰交にお灸



足の三里にお灸をしています。
とても有名なツボです。

 

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三陰交

内くるぶしの上の際に小指を当てて

ひとさし指の高さで骨の後ろの際です。

指で押すと、ちょっと痛かったり

他の場所と違う感覚を感じることが多いです。

普段は月経不順や婦人病、下痢やお腹の不調などに

よく使う大切なツボです。

 

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足三里のお灸

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足三里

このツボもめちゃくちゃ有名なツボですね。

松尾芭蕉奥の細道を歩く時に自分でお灸をしていた事でも

有名です。

またモクサ・アフリカというイギリスの団体が

アフリカでエイズの治療にお灸をして効果があった事でも

有名なツボになります。

 

膝小僧に人差し指をあてて、四本の指を並べたとき

小指の下の高さで、正面の骨、脛骨より少しだけ外側です。

指で押すと反応のある場所があると思います。

胃痛、嘔吐、消化不良、腹部膨満などにもよく使われる

経穴です。

 

最初に書いた6個のツボ全てでも良いですし、

まずはこの3個のツボで初めてみると良いと思います。

 

せんねん灸のような台座灸と呼ばれるものは

安全なのですが、気を付けないと火傷をすることも

あります。

とくに三陰交や、尺沢などの皮膚が薄いところは

気を付けなくてはなりません。

初心者は、一番弱い、ソフトとかマイルドといった

弱めのお灸を使った方が良いと思います。

 

同じ場所に1個〜3個くらいお灸をします。

じわ〜〜と暖かさがツボを通して体の中に入って来るのを

感じられたら最高です。

 

方法は、お灸に火をつけて待っていると

温かい、気持ち良いと感じつようでしたら大丈夫です。

少しでも熱いと感じたら取り外しましょう。

熱いのをちょっと我慢した方が効くと考えてはいけません。

必ず取り外しましょう。

弱めのお灸ですので、一回だけでは熱が入らない事も

多いので同じ場所に2〜3回やって下さい。

この時も熱いを感じたらすぐにとって下さい。

 

★ 糖尿病や神経障害で触ったり、熱に鈍感になっている方は

  お灸をするのは、やめて下さい、

  火傷をしてしまします。

  そういう方は指で押して揉んで下さい。

★ 呼吸器疾患のある方は、煙を吸い込まないように注意して下さい

  お灸ではなく、指で揉んだり電気のお灸を使って下さい。

★ 火事にならないように、お椀や灰皿に水を入れて

  手元に置いておいて、外したお灸はその水の中に

  入れて、確実に火を消したあと廃棄しましょう。

 

お灸をすると体が軽く感じたり

なんとなく調子が良くなる、よく眠れるという効果を

感じられるかもしれません。

 

火を扱いますので火事と火傷には

くれぐれも注意してお灸を楽しんで下さい。

 

 

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長野県 松本市で、はり、きゅう、(鍼灸

あん摩、マッサージ、指圧、

東洋医学をしている

すぎの たからんのブログです。

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