はり師 あん摩師の仕事は、視覚障害の心も癒します。
盲学校の理療科であはき師
あん摩 マッサージ 指圧師
はり師
きゅう師
三つの国家資格を取得するために3年間勉強しました。
最近は盲学校へ入学する人が減っていて
私のクラスも2人だけでした。
子供の頃からではなく歳をとってから目に障害を持った場合
このあはき業以外に職業はほぼ無いのですが、
資格を取るための勉強が、かなり難しく
また以前と比べ晴眼(視覚障害が無い方)の方が
大勢この仕事をするようになった事もあり、
資格が取れたとしても仕事をするのが難しくなっている事もあり
盲学校へ入学する人が減って来ているのかもしれません。
あん摩師は今でも国の方針で、視覚障害者のための仕事として
保護されている事もあるためか、国家試験の問題もはり師に比べると
簡単になっています。
解剖学や生理学はほぼ同じ勉強をしますし
病理学、臨床医学、東洋医学、経穴経絡、衛生学などなどを学ばなくてはなりません。
盲学校ではこれらの勉強をほぼ文字だけで学習します。
骨や、内臓などの模型を触りながらの授業もありますが、
私のように少し見える人もほぼ文字のみでの
勉強になります。
複雑な身体の構造を文字、言葉だけで理解するのは
かなり難しいです。
盲学校の礎を作った鍼灸師にとって神様のような
はり師はもっと視覚障害者のためのものだったと思います。
点字もまだ無かった時代ですから
口頭、手から手へその技が伝えれれて来たでしょう。
本来はそうあるべきですが、今は違ってしまったので
仕方ありませんね。
これから盲学校へ入学してあはき師の勉強をされる方
正直に言うと勉強は大変です。
何人もの方が途中で挫折して学校を辞めて行きました。
ただ大変ですが、無理ではありません
特にあん摩師だけであれば、真面目に勉強さえすれば
必ず合格出来ます。
自分の手で人を癒し、喜んでいただける。
それは施術する自分にとっても癒しになります。
単なる仕事ではなく、中途で視覚障害になってしまい
自分の存在価値を見失ってしまった自分への
癒しにもなるのです。
人を癒して、自分も癒される。
そういう意味では、本当に素晴らしい仕事だと思います。
もし中途で視覚障害になられた方には盲学校へ行かれる事を
お薦めしますよ。