私は鍼灸師ですので、体の痛みや不調で苦しんでいる方のために
このブログをはじめたのですが、
視覚障害でもあるので、その事についてもこれから
書いて行こうと思っています。
私は今から5年前に目が悪くなりました。
先に左目が失明して、右目も9回くらい手術をして
今は、視野が中心のみ5度くらいだけ残っています。
視野の欠損率が90%くらいあり、障害者手帳は1級です。
中心視野だけ少し残っているので、まだ見る事が出来ます。
見えるのですが、常に霧がかかったように白く曇って見えます。
羞明と言って少しでも強い光があると眩しくてしかたありません。
屋外に出るときには、遮光メガネというサングラスのような物が必要です。
夜盲でもあります。
少し暗くなると何も見えなくなってしまいます。
明るくても、暗くてもだめ、いやーーー不便ですね。笑
視野がとても狭いので、テーブルの上を一度に見る事が出来ないので
醤油があってもどこにあるのか、見つけるのにちょっと時間がかかります。
外を歩くと進む方向を見ると、足元や左右が見えなくなり、
進む方向を見ると、足元が一切見えなくなります。
子供と一緒に歩くときは、後ろを歩いてもらうか、私が子供の腕や背中を持って
まるで盲導犬のようにして歩きます。
そうでないとじぶんの前を子供が歩いていても、目線に入らないと踏んだり蹴ってしまったり
するからです。
そんな訳で白杖を使っています。
これが無いと出かけるのが難しいです。
私のような目の人は、現実世界の景色を見たり、
本を読むのは難しいのですがi padやiphoneのであれば見る事が出来ます。
視野が中心しかないのと、もやがかかっていても、見やすいからです。
ですから私が白杖をついてバスに乗り
優先席に座った後にiphoneを取り出してみていると
びっくりされると思います。
ですが、盲学校へ通っている人も全盲の方も含めて
使っている方がほとんどです。
全盲の方は、音声で動かしているので、画面は真っ暗になっています。
実は、スマートフォンは視覚障害者にとって無くてはならないものに
なっています。
時間を教えてくれますし、情報を読み上げて教えてくれます。
拡大して見れますし、見やすいように白黒反転も出来ます。
まさに救世主のような存在です。
ああ、必需品なんだなと思って下さい。
そう思って下さい。