松本市の鍼灸マッサージ お城のにし治療院

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東洋医学のツボってなに? 経絡ってなに?

盲学校の事を教えてくれた先輩の女性は

経絡治療家でした。

 

この経絡治療は学校では教えて貰えないのですが、

とても興味があり

東京まで習いに行っているのですが

まさかこんな身近に、それも先輩の先生が経絡治療を

されているとは知りませんでした。

 

経絡治療というのは、

皆さんツボは聞いたことがあると思いますが、

そのツボは、それぞれ人の臓腑に属しています。

 

えっ臓腑ってなんだ???

 

ですよね。

 

ここからは、東洋医学の知識が無いともうわからない世界です。

 

中国では、昔から人の体の機能を臓腑で考えていました。

 

五臓六腑というあれです。

 

五臓には、肝、心、脾、肺、腎の五つがあります。

 

六腑には、胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦(さんしょう)

六つがあります。

 

蔵と腑はペアになるので、臓がひとつたりないので、

心包(しんぽう)というのが、臓に加わります。

 

六臓六腑になる訳です。

 

この臓腑は、西洋医学の臓器とは、かなり考え方が違います。

 

臓腑ひとつひとつに、人の体を動かす役割があるのです。

 

例えば肺。

 

西洋医学では呼吸により取り込んだ酸素を

肺を使って血液に取り込み

体の中で酸素を消費して出て来た、廃棄物の二酸化炭素

肺から外に出す。

酸素と二酸化炭素の出し入れをする呼吸器の一つ

ざっくり言うとそういう位置づけですよね。

 

では東洋医学で肺はというと

◯宣発、粛降作用(せんぱつ、しゅくこうさよう)

◯通調水道(つうちょう、すいどう)をつかさどり

 津液を全身に巡らす

◯大腸、鼻、皮毛、声、息、に関連する

えっ何を言っているの?という感じですよね。

 

超簡単にだけ説明すると

宣発とは、肺が縮むと宣発と呼ばれる上向性・外向性の力が生まれます。

粛降とは、肺が膨らむと粛降という下向性、内向性の力が生まれます。

 

宣発とは、肺から全身に気や水分などを体全体に運ぶ事

 

粛降とは、逆に全身から肺に集めたり体の下の方に降ろす事です。

 

通調水道とは、宣発、粛降作用の力を使って

全身の水分の調整をする事です。

(これもかなりざっくり言ってます)

イメージとしては、ビルの上にある貯水タンクから

全身に水を与えているような感じです。

肺が水を運ぶなんて変だなと思いますが

東洋医学では単なる水ではなくて、津液、衛気というものです。

 

難しくなってくるのでこの辺りでやめますが、

 

つまりなにが言いたいのかと言うと

西洋医学とはかなり違った考えで

臓腑があります。

そしてこの臓腑が東洋医学では、超、超、超大切なのです。

 

臓腑それぞれに大切な役割があるのですが、

どこかの臓腑が不調になると

その役目がはたせられなくなり、

そのために病気になると考えます。

ですので、体の不調を治す=不調がある臓腑を治す

かなり乱暴に言うと、東洋医学はそう考えるのです。

 

そこで、

 

そこで、

 

やっと最初のお話。

 

ツボはどこかの臓腑に属している。

 

そうです。 そのお話しでした。  汗。

 

例えば松尾芭蕉奥の細道を歩く時に

よく自分でお灸をしていた事でも有名なツボ

足三里(あしさんり)

このツボは、胃に属するツボです。

胃に属するツボは全部で45個もあります。

その45個のツボ、穴、経穴(けいけつ)といいますが、

星の星座のように結んでゆくと

足の陽明胃経(あしのようめい いけい)という

経脈(けいみゃく)になるのです。

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足の陽明胃経

この45このツボは全部 胃のツボなんです。
胃の調子が悪いときには

この胃のツボを使います。

 

そんな調子に六臓六腑それぞれに

経脈があるので、12本の経脈があります。

 

これが、基本の正経十二経脈です。

 

ここにまだ他にもいくつかの経脈や経絡が加わるのですが

そこはまた今度。

 

えっ えっ 何の話をしていたんでしたっけ???

盲学校の先輩の女性に経絡治療をしていただいた

お話しでしたね・・・・・・・

 

その話しは全く出来ませんでした。涙。

 

では次回、その経絡を使っての治療について書きますね。

 

では。