東洋医学にたずさわるようになって感じる事。
東洋医学では未病を治すと言われますが、
これは、完全に病気になってしまう前の段階でも
治す事が出来るという事だと思います。
西洋医学は、実際に高熱が出たり、どこかが痛くて仕方がないときに
その原因を探し治す事が出来ます。
正常な体とは違って、ここが異常な状態になっている。
じゃあここを治そう。
とこんな感じです。
東洋医学でも同じような事もするのですが、
もっと体全体で見ようとします。
痛い場所その場所のみでなく
体全体のバランスであったり、生きるチカラであったり、
局所のみでなく、全体をみて治そうとします。
西洋医学は、痛いよ、どこが痛いのかな。
よし痛い場所がどうなっているのか探そう。
原因を見つけてそこを治そう。
こんな感じ。
東洋医学は、痛いよ、何で治らないのかな?
普通なら自分の力で治せるはずなのに
その力が出て来ないのはなぜ?
体を動かすパワーが足りない?
パワーはあるけど、どこかで流れなくなっている?
血が足りない?
体の循環が悪い?
と言ったように、本来治せるはずの人間の機能の不調を
探そうとします。
大昔からどこに着眼して人の体を良くしようかが
西と東では違っていたようですね。
でも体を治すのにはどちらも大切。
これからは、東西の叡智を集めて
よりよい医療が出来ると良いですね。